ダブル☆ラブ☆ゲーム
「家を出て行った後も本当は追いかけたかったけど一人にするべきかなって思ってやめたよ」



「そう・・・なんだ」



もう・・・本当



穴があったら入りたいよ。



泣いてる所を見られ、キスした所を見られ、しかも一人で悩んでしかも帰った姿も知られてたなんて。



と、いう事は体調悪いって嘘ついてた事も愛斗にはバレてたんだ。



ああ恥ずかしい・・・。



「真哉の事、どう思ってるの?」



グラスに口をつけてチラリと私の顔を見ながら聞いてきた。



その顔はまるで私を確かめるかのような少し挑戦的な眼をしている。



「どう・・・って?」



心を見透かされないように愛斗の視線から目を逸らして聞き返す。



もちろん戸惑っているのはモロバレだと思う。



「キスされてどう思った?」



愛斗はこんな事を聞いてどうするのだろう。



真哉と仲がいい愛斗に話したら真哉に筒抜けになるんじゃ・・・?



でも愛斗の事だか告げ口みたいな真似はしないと思うけど。



まぁ私が真哉を好きとかそういう事を打ち明ける訳じゃないし



もっと気楽に考えてもいいか?



「どうって。そりゃあビックリしたよ。でも酔った勢いだから真哉も覚えてないみたいだし無かった事にしてるよ?」



一気にそう話すとストローでグラスの中をかき混ぜた。



カランカランと氷がグラスにぶつかる音が響く。



「そうかな?酔った勢いかな?」



またもや挑戦的な瞳で私を見ると



テーブルにひじをつけて私の顔を覗き込んできた。
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