命魂ハンター(ライフソウルハンター)


「雪李様…帰りますよ?」


少し怒ったように智憂が言った。


「私は…姫だけど…。

街に出て買い物したり、遊んだりしたいよ!

姫だからなに?姫だから街に行ったらダメなの?

なんで…そこまで縛られなきゃいけないの?」


雪李が悲しそうな顔を浮かべて智憂たち4人の付き人を見て言った。


「それは…雪李様の安全のためです。」


智憂が言うと雪李が涙を流した。


「安全のためって…。

そんな理由のせいで私は自由を奪われなきゃいけないの!?」


その言葉に4人は返す言葉が見つからず困惑した。

その後沈黙が続き、誰も口を開かなかった。

しばらくすると雪李が智憂をみつめた。

みつめられた智憂は少し困った表情を見せた。


「智憂は…なんで約束破るの?

私と智憂は…姫と付き人って関係だけど幼なじみじゃん。

私は…智憂と…前みたいに…仲の良い幼なじみとしていたいのに…。

千羅たち3人は約束守ってくれてるのに…。

なんで守ってくれないの?」


雪李は涙を流しながら智憂に言った。

智憂は何をどう言えばいいかわからない様子だった。


「もうちょっと考えていただかないと…って智憂言ったよね?」


「はい…言いました…。」


「だったら…私のことももうちょっと考えてよ!」


「…っ!!」


「私は…小さい頃からずっと…智憂が好きだよ…?」


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