王子様は囚われ王女に恋をする
「カイル様っ!」
滅多に聞かないブラッドの焦った声がした。
その時、プラチナプロンドの光が飛び込んできたかと思うと抱き締められるのを感じた。
その直後、鈍い衝撃を感じた。
何が起きたのか分からない。
目の前の刺客が息をのむのを感じた。
「アリシア…?」
自分を守るように抱き締めているアリシアの体から、フッと力が抜けた。
支えようと背中に手を回したとき、生温かい感触に気づいた。
自分の手をみると真っ赤に染まっている。
「アリシア!」
アリシアの右肩には矢が刺さっていた。
全員がアリシアに気を取られていた隙にいつの間にか刺客はタチアナを残して消えていた。
「やつらを追え!」
ブラッドは兵士たちに指示する。
「アリシア、しっかりしろ!」
カイルの呼び掛けにエメラルドグリーンの瞳が弱々しく開く。
「カイル様…」
「なぜこんなことをっ」
アリシアは安心したように柔らかく微笑むとそのまま瞳を閉じた。
滅多に聞かないブラッドの焦った声がした。
その時、プラチナプロンドの光が飛び込んできたかと思うと抱き締められるのを感じた。
その直後、鈍い衝撃を感じた。
何が起きたのか分からない。
目の前の刺客が息をのむのを感じた。
「アリシア…?」
自分を守るように抱き締めているアリシアの体から、フッと力が抜けた。
支えようと背中に手を回したとき、生温かい感触に気づいた。
自分の手をみると真っ赤に染まっている。
「アリシア!」
アリシアの右肩には矢が刺さっていた。
全員がアリシアに気を取られていた隙にいつの間にか刺客はタチアナを残して消えていた。
「やつらを追え!」
ブラッドは兵士たちに指示する。
「アリシア、しっかりしろ!」
カイルの呼び掛けにエメラルドグリーンの瞳が弱々しく開く。
「カイル様…」
「なぜこんなことをっ」
アリシアは安心したように柔らかく微笑むとそのまま瞳を閉じた。