失恋ショコラ【短】
「……可愛いげねぇの。もうちょっと抵抗しろよ」


途端につまらなさそうな顔をした篠原に、深いため息を返す。


「こっちは昨日、編集長から散々嫌味を言われてるんです。そんな物に構ってまた原稿が遅れるくらいなら、先生に恥を曝(サラ)す方がずっとマシです」


「お前、本当につまんねぇのな……」


心底つまらなさそうに言った篠原は、容赦無くリボンを解いた。


彼の為に施したラッピングを、篠原によって乱暴にこじ開けられていく。


それは、どこか小気味良くも思える光景。


昨夜から心に溜まっていた物が、ほんの少しだけ消えたような気がした。


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