失恋ショコラ【短】
「あ〜ぁ、溶けてる……。ここ、エアコン効いてるからな」
篠原の綺麗な指先に摘まれた生チョコは、エアコンが発する熱のせいで形が崩れてしまっていた。
「“パヴェ・ド・ショコラ”、ね」
「え?」
「フランス語で“生チョコ”」
小首を傾げたあたしに短く答えた篠原が、それをゆっくりと口に運ぶ。
「苦……。しかも、どんだけリキュール入れてるんだよ……」
「仕方ないじゃないですか……。彼、甘い物が苦手だったんですから」
ビターな物なら食べられるお酒好きな彼の為に、ビターチョコと生クリームに、たっぷりのラム酒を加えたのだ。
篠原の綺麗な指先に摘まれた生チョコは、エアコンが発する熱のせいで形が崩れてしまっていた。
「“パヴェ・ド・ショコラ”、ね」
「え?」
「フランス語で“生チョコ”」
小首を傾げたあたしに短く答えた篠原が、それをゆっくりと口に運ぶ。
「苦……。しかも、どんだけリキュール入れてるんだよ……」
「仕方ないじゃないですか……。彼、甘い物が苦手だったんですから」
ビターな物なら食べられるお酒好きな彼の為に、ビターチョコと生クリームに、たっぷりのラム酒を加えたのだ。