失恋ショコラ【短】
視線を泳がせて逃げようとするあたしを、篠原が無言で促して来る。


もう、自棄(ヤケ)になるしか無いと思った。


「な、泣きませんよっ……!悪いですか!?大体、セックスしたくらいで泣く訳ないじゃないですか!あんなの大して気持ち良くもないし、相手にずっと気を遣ってないといけなくて、疲れるだけです!」


そこまで言ってから、やっと必要の無い事までベラベラと話してしまったのだと気付く。


消えてしまいたくなる程の恥ずかしさが込み上げ、バカな自分に呆れ返ってしまった。


そんなあたしに、篠原が冷静な表情を向けた。


「だから、お前はダメなんだよ」


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