失恋ショコラ【短】
いつも以上に捻(ヒネ)くれているあたしに、篠原が一瞬だけ目を小さく見開いた後、呆れたように口を開いた。


「つまらねぇ事ばっかり考えてるから、素直に泣けねぇんじゃねぇの?」


「……別に、泣きたくないので」


「お前って、顔がグチャグチャになるまで泣いたりしない訳?」


「少なくとも、大人になってからはそんな風に泣いた事はありません」


「セックスの時も?」


「は……?」


さっきの流れからどうすればそんな話になるのか、あたしにはちっともわからない。


それに、さすがにこの質問に答える事には躊躇(タメラ)ってしまった。


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