空の下のあの公園で
やっぱり変な奴


次の日、雲1つない快晴

夏休みだからバイトは午前から入れていた

暑すぎてバイトに行くだけで汗をかいてしまうがこれからの生活を考えればバイトをサボるわけにはいかなかった


コンビニはクーラーが効いていて涼しい

部活帰りの学生や汗水流して働くサラリーマンの憩いの場でもある


『楊(ヨウ)君は彼女つくらないの?たまにはバイト休んで出かけてきなよ』


店長がタバコの整理をしながら聞いてきた
店長は50代の優しい人

独り暮らしだからといって給料を少し多めにくれたりする


『いやーいらないっすよ』


本当は


『もったいないな。君みたいな顔に生まれてたら僕だったら遊ぶよ』


『ははは。なに言ってんですか』


怖いだけなのかもしれない。


大切な人ができたとき


失うことを考えてしまうから


あんな思いはもうしたくないから

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