空の下のあの公園で


¨どうして来たんですか?¨


『……んなもん知るかよ!!!!
理由なきゃ来たら行けねーかよ!?
てめーの所有地か!!ここは!!
だいたいてめーなんなんだよ!!!バカだしアホだし意味わかんねーんだよ!!
ふざけんな!!!!
だれも…てめーの大事なもん奪ってかねーから!!だから…だからやめろよ……こんなことは…頼むから…』


最後の方きちんと声出てただろうか?



もう自分でも何を喋っているのかさっぱりわからない


『………』


『………』

こいつの考えも俺が伝えたいこともさっぱりわからないんだ


俺らはどちらかともなくブランコに座った


雨の中傘もささずブランコに座る俺らは
きっとバカとしか言いようがない


こいつは隣でずっと下を向いたままだった
震えるその肩は寒さなのか感情的になったためかわからない

手を差し伸べる方法がわからない

どんな声をかければいいのか頭に浮かばない


『………手…大丈夫か?』


『…』


『さっきは…ごめん』


『…』


『無視すんなよボケ』


『………』


< 56 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop