空の下のあの公園で
思い返していた
両親が死んでから敦はなにかと俺に構うようになったっけ
『楊君にとっては敦に話しかけたことなんてたいしたことなくてもあの子にとってはすごく嬉しかったことなのよ』
独り暮らしを始めたときはあいつは毎回『親と喧嘩した』って言って家に泊まりに来てたっけ
『楊君に救われたみたいなもんなのよ敦は…』
『そんな、俺はなにも……』
やたらと俺を遊びに誘ってきたりもしてたっけ
『1人だった敦を救った楊君に1人になってほしくなかったんだって』
そうか。
『1人が辛い気持ち敦にも分かるのよきっと
今の全部敦が話してくれたのよ?』
俺が一番ガキだったのか…
『感謝してるんだって
そう言ったの…』