空の下のあの公園で
『風邪引いてねーか?』
『はい』
『手大丈夫か?』
『はい』
隣のブランコに座る
青い空に浮かぶ雲の流れはとてもゆっくりで太陽が俺らを照らす
『変わらないな』
『なにがですか?』
『この光景』
殺風景な公園
俺とお前しかいなくて
少し古びたブランコの左側がお前右側が俺
『なんもかわんねーな』
『いい加減飽きますね』
『お前が言うな。あ、これあげる』
コーヒー牛乳を差し出すと『ありがとうございます』と笑った
『好きなんです』
『俺が?勘弁してよ』
『コーヒー牛乳ですよ』
『わかってるよ、はげ』
『だからはげてませんよ』
飽きねーよ…
お前とのこのくだらない会話
悪くないだろ
『俺なお前が今日も来る気がしてた』
『………どうして?』
『ん?直感!
お前が居なかったらこの場所から見える景色とか知らなかった…なかなか悪くねーよ』
本当そう思う