SWIMMING*SCHOOL

まあ,すぐに追いついてやるからっ!!

今日から私は14級だし!!


「15級の担当は葛原コーチ,14級は笠原コーチ,13級は…」


テストが終わったあとのレッスンは,級が変わった人のために,担当のコーチを読み上げる。


担当も月によって変わったりするらしく。


私にとっては初めての進級だから,"らしく"。


笠原コーチか…。
よし!!覚えたっ!!


「「キャ───────!!」」


私が自分の級の担当コーチの名前を頭にたたき入れた瞬間に

私の耳を貫いた甲高い声。


それは悲鳴ではなく,黄色い声と呼ばれる声だった。


え!?何事!!?

私の目の前ではしゃいでいる女の子たちは何だろうか。


< 6 / 113 >

この作品をシェア

pagetop