惑溺
 


裸の身体を包むシーツの感触。
足先に触れる、湿気を帯びてひんやりと冷たい空気。



喉の渇き
軽い頭痛
太股のだるさ


そして、
気怠い身体の中心に残る、ヒリヒリと焼けるような


甘い、余韻。



その全てが私に現実を突きつける。
頭が真っ白になった。


< 112 / 507 >

この作品をシェア

pagetop