惑溺
「彼氏の教え子に抱かれる背徳行為に酔ってんの?
それとも、友達が狙ってる男をとった優越感?」
「酷い……!」
そんなんじゃない……。
私はただ、
私はただ……
「酷いのは、俺?」
涙ぐむ私を見下ろしてリョウが笑った。
「酷いのはお前だろ、由佳」
甘い声で残酷な言葉を囁く、悪魔みたいな男。
そう、酷いのは私。
聡史や博美の顔を思い出して裏切りを自覚しながらも、
リョウ、あなたへの欲望を抑えきれない酷い女……。