愛しき・愛しき人[誤字修正]
シャワーの中で私は考えていた。

もちろん昨日のことを・・・

でも、思い出せることは何もなく、自分のからだのことも。

そのまま思い出すことなくシャワーから出た。


課長は服を着替えていて、コーヒーを淹れていた。

「お前も飲むか?」

『はい。いただきます』

コーヒーを飲みながら、課長に尋ねてみた

『どうして、課長はここまで私を運んだんですか?
 課長らしくないから・・・
 いつもの課長なら、そのままほっとくような感じだから』

「俺はどこまでひどい奴なんだよ。お前らの中で…
 確かに仕事では厳しいことを言うけど、
 そのまで、人の道をはずすようなことはしない…
 だから・・・
 お前とは何もないから。心配するな。
 お前が、勝手に服を脱いだんだよ。」

『えっ?それって本当ですか?』

そう考えれば、酔って自宅に帰っていた時も、

翌日、服が散らかっていたような気がする・・・

これって、知らず知らず私がやっていたことなんだ…

恥ずかしい・・・・


『すいません。ご迷惑をおかけして…』

「いや…まあいいや。とにかく何も俺たちの間にはないから
 心配すんな…おくるよ」

そういうと、車のカギをもち、課長は私の自宅まで送ってくれた
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