片想い【短編】



「なんで…名前知ってるの?」

「あ、名前?なんでって…俺ら委員会一緒じゃん」

「委員会?」


クラスのみんなでじゃんけんして、
なぜか1対39で負けて、いやいやながらしている委員会

絶対みんな裏で仕組んでたでしょ!


「え…いたっけ?」

「いる、いるから俺。ひでーなー、傷ついた…クスン」


いじけて窓のほうをむいてしまった

なんか、かわいいんですけど!


…キュン


あれ?
今度はキュンってした?



「…っぷ!あはははッ!!ごめんごめん、わざとじゃないんだって」

「俺ちゃんと覚えてるんだからなー!これでも記憶力はいいんだから」

「ごめんね?じゃんけんで1人だけ負けちゃっていやいやしてるから」

「あーわかる。川島弱そうだもん」


川島って呼ばれた

それだけなのに、
今ドキドキがはんぱない


「よし、じゃあやってみる?」

「ふん、負けてもしらねーからなー」

「「じゃんけん、ほいッ!」」

「「……」」

「っしゃー!」

「ま、負けた…なんで~泣」


勝負は、
みなさんのご想像通り負けました…


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