マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
私を理科室に連れ込んだのは………ずっと避けて来た千梨だった。


右手を腰にあて、不敵に笑っている。


「ギャアアアア!!出たぁーーー!!」


パニックで思わずそんな事を言ってしまったから、大変だ。


千梨の眉間に、ハッキリとしたシワが寄る。


「お前、案外ナマイキだったんだな」


そう言うと、千梨は掴んだままだった私の腕を、実験用の机に押さえつけた。


「え!?な…に……っ!?」


私は上半身だけ机の上に乗っけて、足は爪先がギリギリ床につく体勢に。


そして千梨のカッコイイ顔が、目の前に映し出された。
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