マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
抱き合ったまま、2人で床に座る。


ヒンヤリと冷たい床が、熱い体を冷ましてくれた。


「なんでよ。抱きしめてると落ち着くんなら、藤木さん抱きしめてればいいじゃん」


「…………お前、紅知良とつき合ってるの知らないのか?」


「ああ……そうだった。んな事したら怒られるよね」


「つか、オレ殺されるから。知良、紅以外目に入ってないからな」


千梨は穏やかに笑って、体を左右に揺らす。


シャンプーなのか香水なのかよく分からないけど、いい香りもするし……眠くなる。


「フワァ…」


あ、アクビ出ちゃったよ………
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