皇子と私


「亜美様はお母様に会えず寂しいとお思いになったことはおありですか??」


「……………ありますよ!!」


椎名さんがその答えにとても驚いたような顔をした。


そんなに驚かなくても…


普段お母さんのことを思い出して泣いているとこなんて見たことないんだから知ってるわけないじゃない…


「………私もです…」


「え??」


「あぁ…私20歳の頃からここで働いていたので、あまり実家に帰っていないのです。」
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