皇子と私


うぅ………鼻血出そう…………


「お前も早く着替えた方がいい。皇太子妃になって挨拶用の服を着なくて済むというのに遅刻したら気が抜けてると思われる。」


「で…でも………」


不思議そうな顔をして佐喜は私を見た。


「でも、何だ??」


気づきなさいよ!!!!

デリカシーのない男!!!!!


「佐喜がいるから………」


「あぁ…大丈夫だ。お前の体になんか興味のかけらもない。」
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