桜☆武勇伝
「気に入った!ツバサ、この女どう思う?」
は?気に入ったって…なにが…
ツバサと呼ばれたのはこの中でも1番長身の男。
彼もあたしを見る。
「リョウさんが気に入ったなら…俺も…気に入りました」
「そうか」
リョウ…?
「タマキ何してんだ。こいつ案内しろ」
タマキと呼ばれて北条と喧嘩してたあの男が振り向いた。
「あっはい。チッ…また今度相手してやんよ」
「あ゙?…んだとゴラ」
がみがみ文句を言ってる北条を完全無視してタマキはあたしの方に歩いてきた。
「リョウさんが気に入るなんて驚きだな、俺。よかったな」
「はぁ」
よくわからないんだけど。