桜☆武勇伝
「“喧嘩には理由がないといけない”」
「…!」
振り返るとすぐ後ろに禅がいた。
「……アイツが言ってたこと、覚えてるだろ?」
覚えてるもなにも……忘れたくても忘れられないんじゃん……。
「仲間を傷つけられた。これは…理由にならねぇのか!?」
「……っ」
「アイツ…ならきっと黙ってなかったはずだ…!」
お願いだから…さ、もうやめてよ……。
「その子の話しないで」
もう、思い出したくないんだよ…。
「その子って……お前の1番のダチだろ!?」
「……ダチだった、だよ」