あらま、変な子!
01★変な子、現る

変態を飼うにあたって。

俺は流川智也。

昨日高校生になったばっかの、いわゆる新★高校生ってやつ。

しかしながら、「何事にもほどほどに、普通に」がモットーの俺が高校デビューするはずもなく、普通に1日目を終えた。


「おい流川、ぼけっとしてねぇで早くクジ引けよ」


まだ名前も覚えていない男に後ろから急かされ、ボロい箱に手を突っ込む。

俺のクラス、1-Eは今、入学直後の席替えを行っている。

男子は可愛い子と、女子は男前と隣になりたいらしく、ワーワーと大騒ぎだ。

……一方俺はというと、こういう事に全く興味がなく、適当。


席なんぞ、どこだっていい。

……どうせ授業中、寝るのだから。


そんなことを考えながら、クジを引いた。
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