あらま、変な子!
無気力に紙きれを開く。

黒いマーカーで、21と雑に書いてあった。

黒板に書かれている座席表を確認すると、21番の席は一番後ろの窓際の席のようだ。

春の暖かい光が差し込み、更に教師の目が届きにくいという、まさに居眠りをするには最適な座席である。

俺は小さくガッツポーズをして、机を21番の席へと運んでいった。


……後に俺は、21番を引いたことを後悔することとなる。
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