あらま、変な子!

仲間づくりは得意なようです。

地獄の英語も終了し、残すは昼食のみとなった。

午後の活動は特にないのに、何故か弁当を持参させられた。


一人でさっさと食べて、昼寝でもするか……と思っていると。


「おい流川、一緒に屋上行かね?」


鈴木……何だっけ。

まぁいいか、鈴木に肩を組まれる。


「るーくん、一緒に食べよ~」


かと思えば、変態も猫撫で声ですり寄ってきた。

……なんだ、この豹変ぶりは。


「お、真辺さんも来る?」

「うん、行く行苦労人~っ」

「……?」


真辺奈子の語尾に言葉くっつけシリーズに首をかしげる鈴木。


すぐ慣れるさ。

そう心の中で微笑み、そこで気づいた。
< 12 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop