ハーレム ブラッド2
「う、うっさい!!」

朱鳥が顔を真っ赤にした。

「幸大様、あーん…」

「あー…」


再び幸大が食事を始める。

「なんでアゲハちゃんが幸大君にあーんしてるのさ!!」

駄々っ子となった優衣が言う。

「咲子がお弁当を作れなかったんだもの。

私が作ってきたのよ?

そして私は幸大様に御奉仕すると誓っているもの、食べさせるのが道理よ。」

アゲハが言う。

「食べさせなくても幸大さんは一人でたべれます!!」

沙羅が言う。

「生憎、幸大様の箸を忘れてしまったのよ、偶然。」

アゲハが言う。

「絶対にわざとだもん!!」

優衣が言う。

「そんな証拠は無くってよ?」

アゲハが言う。


「うわーん!」

ガバッ!

優衣が幸大を押し倒す。

「うわっ!?」

「幸大君…アゲハちゃんが虐める〜!」

「駄々っ子って言うか…子供化だな…。」

幸大が言う。

「子供じゃないもん!」

幸大に馬乗りのまま涙目で優衣が睨む。

「あー、もー!

優衣は可愛いなぁ!!

そんなウルウルした眼で見るな!!」


幸大はそう言いながら優衣を抱き締めて頭を撫でまくる。


「幸大君〜!」

優衣も嬉しそうに幸大にしがみつく。


「ふむ…理性が弱くなり欲望の通りに相手を行動に移させる…翡翠の眼の吸血鬼の能力か…

私も欲しいものだな。」

華乃が呟いた。
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