ハーレム ブラッド2
昼休み

屋上


「う〜〜〜〜…」

優衣が箸をくわえて恨めしそうに幸大を見つめる。

「優衣、頼むからそんな顔しないでください…」

幸大が言う。

「だってぇ〜!」



「幸大様、あーん…」

アゲハが幸大に弁当を食べさせる。

「あー…」

幸大が口を開ける。

「美味しいですか?」

「ああ。

アゲハは料理がうまいな。」

「うふふふ…

いつでも幸大様の妻になれますよ?」

アゲハが言う。

「私も、昨日の御礼に今朝は早起きをしてマフィンを作って来たんだ。

食後に是非とも食べてくれ。」


華乃が言う。


「姫野とクーニャがいないからいつもより二人がベッタリしてるな…」

マリアが言う。

「私も何か作ってきたら良かったなぁ…」

沙羅が言う。

「…。

せっかくいつもより3人もいないから静かに食事ができると思ったのに。」

朱鳥が言う。

「あら…本当は羨ましいんじゃないの?」

アゲハが言う。

「な!?

何を言うかと思ったら…

私は吸血鬼が大嫌いなの!

だから、幸大も嫌いよ!!」


朱鳥が言う。


「だそうだが?」

華乃が幸大に言う。


「まぁ…流れとは言えキスをしてんのに大嫌いっていわれるのはなぁ…

まぁ…仕方ないか…」

幸大が言う。

「う…。

た、ただ!

他の吸血鬼の中では一番、マシ…よ。」

朱鳥が徐々に声を小さくしながら言う。

「そうか。

まぁ…俺は朱鳥のこと大好きだ。」
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