ハーレム ブラッド2
「皆必死だな。」

華乃が言う。

「…。

私も吸血鬼になりたいわね…」

アゲハが言う。

「…。

私は人間でも良いかな…」

朱鳥が首の傷痕を押さえて言う。


「さて、帰ろうぜ?」

幸大が言う。

「おう!!」

マリアが言った瞬間だった…


ガサッ!


「!?

誰ですか!」

咲子が暗闇に怒鳴る。

「もう気配は無いみたいですわ…」

アゲハが言う。



「音がしたってことは誰か居たんだな…あれ?」

トサッ…

マリアがふらつき幸大が受け止めた。

「大丈夫か?」

幸大が言う。


「貧血を起こしたみたいだ…」

マリアが言う。

「あ…そっか、俺が血を吸ったからな。

ほら…吸って良いぞ。」

幸大が首を差し出す。


「ああ…」

かぷっ…

ちうちう…ちうちう…ちうちう…ちうちう…ちうちう…



「ぷはっ、

ふっかーつ!」

マリアが言う。

「クーニャと同じセリフよね。」

姫野が言う。

「私の決め台詞をとったぁ〜」

クーニャが言う。


「知るかっての。」

マリアが言う。

「そんなことよりさっさと帰るぞ…」

幸大が呆れながら言う。



「それにしても…いったい誰なんでしょうか、さっきのは。」

咲子が言う。

「まぁ…そのうちわかるんじゃないか?」

幸大が面倒くさそうにいう。
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