ハーレム ブラッド2
「幸大!」

姫野が仮設キッチンの方にやって来る。


「どうした?」

「ちょっと来て。」


姫野が幸大を引っ張る。


「何だよ?」

「幸大!

こいつがクーニャのスカートの中を撮ったんだよ!!」

マリアが言う。

「何処にそんな証拠があるんだよ!!」

明らかに柄の悪い男が言う。

「じゃあ…その手に持った携帯をなんで手を伸ばして持ってたのよ!?」

朱鳥が言う。

「俺は普通に写真を…」

「そもそも…あなたは注意書が見えてないのかな?

『撮影は被写体に許可を得た者のみに限る』

と書いているが?」

華乃が言う。

「うっ…

だ、だが…まだ撮ってないし…」

「お客様…申し訳ありませんが携帯のデータを見させてもらってもよろしいですか?」

幸大が言う。


「ふざけんな!!

これは個人情報だろ!!」


「幸大君…あまり騒ぐのは…」

優衣が言う。

「あんた…こいつらの教師か?」

「はい…」


「どういう教育してるんだよ!!」

「はぅっ!?

す、すみません!!」

優衣が怯える。

「人に濡れ衣を着せやがって…


どうしてくれるんだよ?」


「そ、それは…」


「先生…美人だし?

俺の満足する写真を撮らせてくれたら水に流そうかなぁ?」
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