ハーレム ブラッド２

「幸大君〜

無事でよかったぁ〜」

優衣が言う。


「先生…学校は？」

「あ…それなら…大丈夫。」

優衣が言う。


「え？

いったい…」


「幸大君!!

心配したんだよ!!」

ぎゅっ！

むにゅっ…

クーニャが後ろから抱き締める。

「いや…胸が当たってるから！

離れろって…」

「やだもーん!!」

クーニャがさらに強く抱き締める。


「取り合えず…こんな土砂降りの中で長話は良くない。


私としては是非とも幸大君の家に行ってみたいのだが…」

華乃が言う。

「それに…聞きたい話もあるわ。

彼女たちに生えている翼や…幸大様も以前、私を見つめてくださったような眼の色や…彼女たちの瞳の色について…」

アゲハが言う。



「あ…あの…」

朱鳥が皆より少し離れた場所から話しかける。

「楠木…無事だったのか？」

幸大が言う。


「その…」


「幸大君…とにかく…幸大君の家に行きましょう？」

優衣が言う。

「いや…だから、学校は？」

「楠木さんのアドバイスで…

楠木さんが体調不良で倒れて一人で帰れないけど親御さんも迎えに来れないから私が送ります…って電話したの。

楠木さんの携帯が防水だったから助かったわ。

まぁ…他の先生には保健室で寝かせていればよかったんじゃないか…って言われちゃったけど…もう帰宅中です

って言って押しきっちゃった。」

優衣が言う。

「優衣も強引になったな。」

幸大が言う。

「女の子は恋をすると変わるんだよぉ？」

クーニャが言う。