ハーレム ブラッド2
『余の頼みも聞いてはくれまいか?』

ヴァンが言う。

「何だ?」

幸大が言う。

『是非ともダリシスを招きたいのだが…』

ヴァンが言う。


「最近、色ボケしてるわね。」

姫野が言う。

「気づくといつもおばあちゃんと一緒にいるし…」

クーニャが言う。


「私は構いませんよ?」

咲子が言う。

「だったら父も呼んで良いかしら?

最近構ってくれないって文句を言うから…」

姫野が言う。

「だったら私もおじいちゃんを呼んで良いかな?


春休みは実家に帰らなかったから寂しがってて。」

優衣が言う。


「別に誰を呼んでも良いですよ。」

幸大が言う。


「幸大さんはお父さんとか呼ばないんですか?」

沙羅が言う。


「絶対に呼ばない。」

幸大が即答する。

「よっぽど嫌いなんだな…」

マリアが言う。




ゾクッ!


「誰だ!!」

幸大が身構えて周囲を見回した。


「どうかしたの?」

姫野が言う。

「また…何か寒気が…」

幸大が言う。

「気のせいじゃないかにゃ?」

クーニャが言う。

「いえ…確かに人の気配はありました。」

咲子が言う。

「でも…どこに?」

沙羅が言う。

「わかりません。

いるのはわかりましたが…気配に掴み所がないので…

近くに居たということ以外は…」

咲子が言う。



「お花見…

ふふふ…貴方は花ではなく私だけを見ていれば良いの…


あの王子様の周りの雑草は抜かないとね…

ふふふ…」
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