龍王と純情お姫様。
「なんだよ。。。」

実は、お袋は理事長。
伊坂のオッサンの後を引き継いだ。

「あ~ぁ。派手にやられたわね…クク。いつもの悪い癖やったんでしょ?」



「皐月のせいだ!
皐月に飲まされたんだよ…
ったく酒が弱いの完全お袋の遺伝なんだからな!!。」


「ゴメンね。
ね、クレハちゃんの事で話さなきゃならない事があるのよ。」



「別にきょーみねえもん。さっさと戻らせろ…」



「いいから聞く!!
日向にクレハちゃんを変えてほしいのよ。」


「あ?何で俺が…」



「クレハちゃん、昔は
あんな感じじゃなかったんだって!本当は明るくて、
学校でも人気な子で、マドンナなんて言われてたんだって。」


あの眼鏡が。
根暗女が!?


「学校のマドンナだ?
あり得ねえだろ。」



「ある出来事がきっかけでああなっちゃったのよ。」


「クレハちゃんの今の親御さんは、本当の親じゃないのよ。」


本当の親じゃない。か…
俺には考えらんねえけど。

実際、親父のお袋は血が繋がってないらしいし…




「小学生の時。
本当のお父さん、お母さんは亡くなったの。事故で…それから、クレハちゃんは親戚に預けられたんだけど…酷く扱われてね…」


結局、クレハは
施設に預けられて…

今の親に引き取られて
養子になった。


だけどクレハは、本当の親が亡くなったショックと…
身内に酷い目にあって


ドンドン心を閉ざしたらしい。



「だからね、預かっている以上、変えてあげたいのよ。親の気持ちは明るい子になってほしいって思うでしょ?」



「何で俺?」



「日向は太陽だから!



意味わかんね。





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