龍王と純情お姫様。
お袋をキレさせたら
俺の命なさそうだから
面倒だけど、家に送るか…


「何…?」

穴が空くんじゃねえかっつうくらい、じっと見つめてくる根暗女。



「日向さんは暴走族さんですか?」



「さんは付けんでいい。
お前天然か?」



「天然じゃないです!」


そんな怒んなくてもよくね?
声を大にしてはっきり言う。

へんなやつ。



「乗れよ。」


「バイクに乗るんですか!?」



「ほら…よ。」


ひょいっと持ち上げ、後ろに乗せる。



エンジンかけて
出発しようとしたら…


ギュッとしがみついてきた…



恐がりすぎだろ。



だけど……悪い気しねえ。





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