キスの相手はあなただけっ!!

「ていうかなんであのとき返事してくれなかったの?」
「それは・・・。」
「なんで?」

返事してくれればよかったのに。
私が聖夜の返事を待っていると
聖夜が動いた。

「え・・・?」

温かいものに包まれた。

「マリア・・・。」

聖夜のささやきに
私の胸は飛び跳ねた。

「聖夜・・・?」

私はあわてて聖夜から離れた。

「どうしたの?」

私は思わず距離を離してしまった。
でも聖夜は私を簡単に引き寄せ
また抱きしめた。

「マリア・・・。
キス・・・。
してもいい?」
「えぇぇぇ!」

さっきのは聞き間違い?!
ききききき・・・キスー?!

「ちょっとまっ・・んっ・・・。」

私が答えを出さずに
パニックになっている間に
聖夜は私の唇を奪った。
聖夜の唇はやわらかかった。
目の前には聖夜の顔。
私のファーストキスは
好きな人となった。
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