キスの相手はあなただけっ!!


おかげで野球の試合は
勝利。
聖夜のおかげらしい。

「聖夜!やったじゃん!」

私は聖夜とハイタッチをした。

「時澤のおかげだ。
時澤がいきなりあんな事言うから・・・。」
「ごめんごめん!」
「あのさ・・・。」
「なに?」
「次なんだ?」
「え?テニス。」
「じゃあ応援に行く。
三杉と二人で。」
「えぇぇぇぇぇ?!」
「嫌?」
「別に・・・。」
「終わった後に言いたいことあるから
裏庭来て?」
「うん。じゃあ行くね。」

私は理子の手を引き
全力で走った。
うれしい!
うれしい!
テニス頑張らなきゃ!!
聖夜が見に来てくれるんだもん♪



テニスコートに着いた。

「マリア!遅い!」

千香が私の頭をたたいた。

「あんたがいないと勝てないの!
さぁマリア!行きなさい!」

千香がクラスの女子のみんなの前に
私を出した。

「主役の登場ー!」

蘭美が私に抱きついて言う。
すると3組のみんなは

「マリアがいたら無敵ね!」
「そうそう!楽勝!」

など言っていた。
私は聖夜を見た。
聖夜は頑張れとくちぱくで言った。
私の心はみんなの期待と応援で
明るくなった。
たちまち私の目には涙があふれ
みんな笑っていた。


テニスはもちろん勝利。
優勝。
これで球技大会も終わった。


今?
今私は裏庭。
聖夜に呼ばれて
来たんだ。
私の前には聖夜。
周りには誰もいない。
二人きり。

「あのさ・・・。
野球の時のことなんだけど・・・。」
「あぁ!あれ?」
「うん。もう一度ちゃんと言わせて。
俺と付き合って下さい!
俺、時澤の気持ちに答えるから!」

神様。
私、時澤マリアは
今世界で1番幸せです!

「そんなの・・・。
だめなわけないじゃん・・・!」

私はうれし泣きをした。
こんなに幸せなことは
なかなかないよ・・・。
これは運がいいから?
ううん。
私の努力。
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