キスの相手はあなただけっ!!

恋の始まりは・・・ ~MARIA~




祭り当日。
私と理子は神社の中にいた。
人が多い場所を通って鳥居の前に来た。
もちろんこんなに前に来た理由なんて
ただ一つ。
理子が三杉を見たいから。
ただそれだけの理由で
私までまきこむな~!

「マリア!三杉、乗子みたい!
あ!三杉の乗ってる屋台きたよ~。」
「ね・・・ねぇ~。理子ぉ~。
もう疲れた。なんか食べようよ~。」

私のお腹がぐ~っと怒った。
さっきからお腹がすきすぎて困ってる。

私ががんばって理子をどうにかして動かそうとして
周りをきょろきょろした。
ふと隣を見るとそこには見覚えのある子がいた。

「・・・・!ゆ・・・優太。」
「ん?あ、おまえか。」

最悪。
もう会わない。忘れるって決めたのに。
私の心はもやもやしていた。

「久しぶりだな~。」
「うん。」

目、あわせられないよ・・・。
どうしよう。
理子はあいかわらず三杉見てるし・・・。
あれ?優太の後ろに人が・・・。

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