愛音

同情はいらない





*優輝*

龍と2人でコンビニによって
帰る途中
うずくまる女の子

「…璃李ちゃん?」

苦しそう!
ヤバい!

「璃李ちゃん!璃李ちゃん!」

その時、璃李は倒れた

俺と龍で
近くの俺ン家まで
璃李ちゃんとおぶった
身長は高いのに
全然軽くて
びっくりした

寝ている璃李ちゃんは
会った時よりガードがなくて
すごく綺麗だった

そのままベッドに横にならせた

龍はもう遅いから帰ると
帰って行った


さっきちらっと見ちゃったんだ

璃李ちゃんの体のあちこちに
つく赤い痕

璃李ちゃんは
唸りながら寝がえりをうった
泣いている

なんで?
なんでだろう?
すごく寂しそうで
辛そうで
孤独な雰囲気がある
璃李ちゃんは何を隠してるんだろう?

*璃李*

そっとあったかい感じがある
・・・とくとく
誰かの音?
あったかい

「・・・ン・・・」

「璃李ちゃん?大丈夫?」
…誰?
「優輝だよ」

優輝…ああ菜緒の・・・
でも何で?

「ごめんね、倒れてたからさ、それと泣いてたけどなんかあったの?体の痕も」

こいつ何言ってんだ?
「優輝さん?」
「なんか辛い事とかあったらいつでも言ってね」

ふざけんな

そのまま家を飛び出した

< 6 / 14 >

この作品をシェア

pagetop