愛音
同情はいらない
*優輝*
龍と2人でコンビニによって
帰る途中
うずくまる女の子
「…璃李ちゃん?」
苦しそう!
ヤバい!
「璃李ちゃん!璃李ちゃん!」
その時、璃李は倒れた
俺と龍で
近くの俺ン家まで
璃李ちゃんとおぶった
身長は高いのに
全然軽くて
びっくりした
寝ている璃李ちゃんは
会った時よりガードがなくて
すごく綺麗だった
そのままベッドに横にならせた
龍はもう遅いから帰ると
帰って行った
俺
さっきちらっと見ちゃったんだ
璃李ちゃんの体のあちこちに
つく赤い痕
璃李ちゃんは
唸りながら寝がえりをうった
泣いている
なんで?
なんでだろう?
すごく寂しそうで
辛そうで
孤独な雰囲気がある
璃李ちゃんは何を隠してるんだろう?
*璃李*
そっとあったかい感じがある
・・・とくとく
誰かの音?
あったかい
「・・・ン・・・」
「璃李ちゃん?大丈夫?」
…誰?
「優輝だよ」
優輝…ああ菜緒の・・・
でも何で?
「ごめんね、倒れてたからさ、それと泣いてたけどなんかあったの?体の痕も」
こいつ何言ってんだ?
「優輝さん?」
「なんか辛い事とかあったらいつでも言ってね」
ふざけんな
そのまま家を飛び出した