さくら色 〜好きです、先輩〜
「俺とお前、実力の差なんてなかったはずだ。なのに何でお前なんだよ…俺の方が体力だってある、ガタイだっていいのにおかしいだろ!!」
夏樹の声が校舎に跳ね返って響く。
自動販売機の灯りに照らされた夏樹の目は憎悪に満ちていた。
「どうせお前の得意な優等生っぷりで監督や部長に頼み込んだんだろ?」
「違う!俺は何もしてな…「「黙れ!!」」
ぴしゃりと言葉を遮られ、俺は思わず首をすくめた。
「ずっとお前の存在が邪魔だった。消えろよ」
「……」
「俺はお前に負けない」
夏樹はそう言い残して背を向けて帰って行った。
夏樹の言葉が頭から離れない。
俺はしばらくその場から動けなかった。