さくら色 〜好きです、先輩〜

「え?何で?」

「だって何か幸せオーラがいっぱい出てるもん!」

「そ、そんなことないって!ただ先輩の足が何ともなくてホッとしただけだよ」


那奈はまだ納得してないような顔で私を見てくる。

私はその目から逃れるように視線を逸らした。

だって…ただ先輩と笑って話せたことが嬉しかっただけだもん。

話せただけでたくさん幸せオーラ出てるなんてなんか恥ずかしいし…



「葵!三嶋も作戦会議すんぞ」

「はーい!ほら、那奈行こ!」


恭介が良いタイミングで呼んでくれたので、その後詮索されるのを免れた。




< 201 / 499 >

この作品をシェア

pagetop