さくら色 〜好きです、先輩〜
試合が再開された。
未だ相手チームの優勢には変わりないけど徐々にうちのクラスのシュートチャンスも増えて来た。
「葵!上がれ!」
恭介がパスカットをした瞬間、門倉君が一気に上がっていく。
私も相手のゴール目掛けて全速力で走った。
ゴール前には門倉君と私、そして先輩のクラスのディフェンダー2人。
恭介は見事なボール捌きで数人抜いてすぐそこまで上がって来ていた。
サッカー部の先輩相手なのに。
軽やかに、スマートに次々と抜いて行く。
門倉君はディフェンダーにぴったりマークされてて身動きが取れない。
私がやるしかない…!!!
恭介を見ると、向こうも私を見ていて目が合った。
無言で頷き合った後、恭介から正確なパスが放たれた。