A☆New☆彡Holiday!!
「そりゃ、多少気に入ってなければ婚約者のフリなんか
頼むかよ。

まぁ、言ってもこないだまで制服着てたようなガキだからな。
恋愛対象にはならないだろ。」

朝陽はしれっと言ったが、陽希はそうは思っていなかった。
周辺には困らないほどに女性が寄ってくる朝陽が
敢えて選んだ女の子だったからだ。

まだ朝陽自身が気が付いてないのかもしれないと
陽希は考えていた。

「朝陽さん…。トイレ…。」

「トイレって、お前は子どもか…!?」

兄弟二人の会話が続いていたのだが、舞花が突然席を立ち
朝陽に声を掛けてきた。

顔を真っ赤にして目を潤ませていた姿はまさに
酔っている様子だった。

今年の1月に20歳を迎えたばかりの舞花には
仕事で客から酒を勧められても
お酒を飲ませなかった。

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