【短編】彼女の瞳に映る世界
「え、…いや、その、…ぶっ」
僕の突然の告白に慌てる町田さんを再び腕の中に閉じ込める。
「ゆっくりでいいよ。町田さんの世界に僕を入れてほしいんだ」
「う、うん。…分かった」
「それと」
「な、何?」
「由真って呼んでいい?」
腕の中で小さく頷いたのを確認してから、彼女を解放した。
「僕と一緒に帰ってくれる?由真」
「もちろんだよ、智樹君」
にっこりと笑った由真の瞳には、僕がしっかりと映っていた。