恋愛野獣会
「明日香さん! あなた大丈夫ですの!?」



小声で、だけど強い口調でそう聞いてくる。



その顔はすごく慌てているし、青ざめている。



「え? なにが?」



ビックリしてそう聞くと桜子は私の頬を両手で包み込み、「本当に、なんでもありませんの?」と、目に涙を浮かべる。



「だから、なにが?」



もう一度そう言うと、桜子は全身の力が抜けたようにその場にしゃがみこんでしまった。



な、なに?



一瞬、昨日の出来事がバレたのかと思った。

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