恋愛野獣会
☆☆☆

みんなが裏路地に入ってから数十分後、見事に私は酒くさいオヤジに絡まれていた。



ハゲた頭にネクタイを巻いた典型的なよっぱらいが、しつこく絡んで名前を聞き出そうとするのだ。



「ねぇ、君まだ学生だろ? こんな時間にこんな場所にいるってバレたら補導されちゃうよぉ?」



言っている事は正しいのだけれど、言い方がシャクに触る。



ツンッとそっぽを向いて無視していると、今度は怒り出して「何様だお前はよぉ」なんて言ってくる。



どうしよう……怖くはないけど、うざい!!



自分の中でイライラが募ってくるのがわかる。



このハゲ頭にをパンッ! と叩いて真っ赤な手形を残してやりたい。
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