誠の桜に止まる蝶~番外編~
「おーい!総司!!」

歩いていると向こうから新八さんが走ってくる。

「どうしたんですか相変わらず暑苦しい。」

「なっ!暑苦しいはないだろ総司!!」

新八さんが切なそうにこちらを見てくる。

「はいはい。それでなんの用ですか?」

「あ、お前今から巡察だぞ!!」

「は?」

「いやあー本当は一なんだが、一は急きょ近藤さんのお使いででているからできないんだよ。そこでその話をしたら土方さんがお前を連れてけって。」

「へえ。土方さんが。」

微笑みとは裏腹に黒いオーラが立ち込める。

「こ、こえーよ総司!!」

「はいはい。まず、さっさと巡察行こうか?」

「お、おう。」

総司の黒いオーラにタジタジになりながら新八は歩き出す。

蝶が探しているのに・・・

総司は内心土方に毒づきながら歩き出す。
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