誠の桜に止まる蝶~番外編~
総司はあっという間に走っていく。

「は、早すぎ!!!」

わたしは総司を見失ってしまった。

「もうっ!!ってきゃああっ!!」

私は足を踏み外してしまい、湖に落ちてしまった。

「んっ・・・・・・」

気が付くと私は草原の上に寝ていた。

「大丈夫か?」

「え・・・・?は、原田さん?」

目の前には猫耳の原田さんがいた。

「ん?どうした?」

「な、なんでそんな恰好・・・そ、それより総司みませんでしたか?」

「ああ、総司なら女王様のもとへ向かった。」

「また女王様・・・女王様は何処にいるの?」

「こっちだ。一緒に行くか?」

「はいっ!!」

やっぱり原田さんは頼りになる。

わたしは原田さんの後について行った。

そしてふと考えていた。

この流れはもしや不思議の国のアリス?

だけどアリスが落ちたのは木の穴じゃないっけ・・・?

わたしは一生懸命考えていた。
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