Dummy Lover
*
あっという間に、放課後。
私は今、職員室に向かっている。
たまに呼び出されては何か雑用をやらされるから、今日もそうなんだろう。
だから優等生は疲れる。
クラス委員になってしまった自分が悪いのだから、自業自得なのだけど。
「失礼しまーす」
職員室の扉をガラッと開けて入ると、冷房が効いていてひんやり気持ち良い。まだ6月末の初夏だというのに、もう冷房を使ってしまうのか…。
呼び出しの張本人、菊池先生の机の場所まで歩く。
「菊池先生、今日は、」
「もう!何度言ったら分かるのかしら!?」
先生の姿が見えないうちに声をかけようすると、いつもの先生からは考えられない興奮した声が聞こえる。
「先生…?」
驚いて少し急ぎぎみに先生の机まで行くと、そこには不機嫌そうに顔を背けた先生と、
先生の前に立っている、白谷泉がいた。