友誼ゆうぎ〜自分のために鏡みよう〜< 短編集 >

今日は椋人に誘われて男三人で食事をしているとこ。

あっ!
ねぇ、キミ
今、色気ないなぁと思っただろう?

大丈夫
オレにはちゃんと大切な彼女いるから
安心してくださいな。




あっ!



「 聞いてくれる?
あいつさぁ
オレがいないと迷子のこねこちゃんみたいに
ものすげぇ不安な目をして
オレを探すんだよね。
そこがなんていうの?
男心をくすぐるっていうのかな?
こいつを守ってやりたい!
って
心から思うんだよねぇ。 」



オレの友人
椋人は
初めて彼女の自慢をしているところ。

かわいいなぁ、こいつ。
同い年だけどさぁ
椋人、お前若いよ。



「 いつまでも
その気持ち忘れんなよ、
椋人くん! 」



なんかバカにしたコメントだったかな?
帆斗のコメントに
ちょっと驚きながらも二人を見ていた。



「 浪沙もオレもハジメテだから
ゆっくり進んでいきたいんだよ。
オレは、お前たちみたいに
いっぱい恋をしてないからさ。 」



「 ハジメテは
ずっと心に残るからなぁ。
でもオレは
なず菜とはハジメテじゃなくて良かったと思ってるけどね…。 」



「 あー、
わかるわかる
オレも奏亜は三番目に好きになった女で良かったよ。
だってよぉ
女みたいなこと言っちゃうけど
照れて顔すら見れないと思うよ。
そんな大好きな子とキスなんか出来ないだろ?
そりゃ、辛すぎるっしょ! 」



オレのコメントに
笑いながら二人して頷いてくれていた。


大人になって
自分の女のこと語るのって、
なんていうか責任とか絡んでくるけど…ねっ。


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