キズナ~私たちを繋ぐもの~


「買ってこようか」

「え?」

「綾乃が使うもの、買ってきて置いておこう」

「……司?」


意味が分からない。

どういう事? 
私たち、昨日別れたんじゃないの?


「綾乃も達雄さんと距離を置いた方がいいんじゃないかと思うんだ」

「え?」

「……綾乃が嫌なら、何もしない。手も出さない。だから」


思わず息を呑んだ。
彼が言う言葉が理解できない。

だけど、その真剣な瞳には吸い込まれるようだ。

< 152 / 406 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop