キズナ~私たちを繋ぐもの~
「ごめんなさい」
「いい。お前の気持ちを考えなくて悪かった。
急に結婚と言われても確かに不安か」
「うん」
「焦る事はないだろう。司くんだって、きっと待っててくれる」
「……うん」
「ほら、お前も手伝え。自販機で4本買うぞ」
「うん」
兄が明るくそう言ってくれたから、私も笑う事が出来た。
「司くんは何が好きなんだ?」
「えっと。コーヒーならブラック」
「じゃあブラック2本な。あと、母さんのお茶と……」
兄は当たり前のように自販機のボタンを押していく。
そして、一番最初に出てきたカフェオレを私に手渡した。